2013年06月22日
稲作調査
今週は稲作関係の調査に同行してウボンラチャタニ県とスパンブリ県に行ってきました。天候にも恵まれ、充実した調査だったと思います。ちょうど米作りを始めた農家も多く、緑の多い気持ちのいい風景でした。タイの田舎はいいですね、やっぱり。リフレッシュできました。
上の写真は、耕起後の田んぼに放されたアヒルです。タイの田舎ではよく見られる風景で、農家は耕起後にアヒル飼育業者に連絡し、連絡を受けた業者がトラックにアヒルを積んでやってくるという仕組みです。アヒル業者は田んぼにいる虫などをエサとしてあたえることができ、農家はアヒルの糞を肥料にできるという双方にとってのメリットがあるようです(最近は化学肥料や農薬の投入が多いので大丈夫なのかなとちょっと思ったりしますが…)。アヒルの仕草が愛らしく、思わず立ち止まって見入ってしまう、好きな風景です。
農家との雑談での一番の話題は、やはり米の担保(実質は買取)制度でした。賛否両論がありましたが、「各農家からの担保(買取)量に制限を設けるべき」といった、政府に聞かせたくなるような意見もありました。
今日の報道では、政府が15000バーツ/トンの担保(買取)価格を12000バーツに下げることを閣議決定し、そのことに対して農民団体が大規模デモを示唆しているとか…。嫌な予感もします。一度制度的に恩恵を与えてしまうと元に戻すのは難しいですよね。過度の大衆迎合政策のツケがまわってきたということでしょうか。かなり安易で場当たり的だなぁと思わざるを得ません。しばらくはこの問題から目が話せません。
アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
上の写真は、耕起後の田んぼに放されたアヒルです。タイの田舎ではよく見られる風景で、農家は耕起後にアヒル飼育業者に連絡し、連絡を受けた業者がトラックにアヒルを積んでやってくるという仕組みです。アヒル業者は田んぼにいる虫などをエサとしてあたえることができ、農家はアヒルの糞を肥料にできるという双方にとってのメリットがあるようです(最近は化学肥料や農薬の投入が多いので大丈夫なのかなとちょっと思ったりしますが…)。アヒルの仕草が愛らしく、思わず立ち止まって見入ってしまう、好きな風景です。
農家との雑談での一番の話題は、やはり米の担保(実質は買取)制度でした。賛否両論がありましたが、「各農家からの担保(買取)量に制限を設けるべき」といった、政府に聞かせたくなるような意見もありました。
今日の報道では、政府が15000バーツ/トンの担保(買取)価格を12000バーツに下げることを閣議決定し、そのことに対して農民団体が大規模デモを示唆しているとか…。嫌な予感もします。一度制度的に恩恵を与えてしまうと元に戻すのは難しいですよね。過度の大衆迎合政策のツケがまわってきたということでしょうか。かなり安易で場当たり的だなぁと思わざるを得ません。しばらくはこの問題から目が話せません。
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Posted by icnetasia at 01:53│Comments(0)
│タイ社会
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