インバウンドでタイ人を集客! 事例多数で万全の用意 [PR]
ナムジャイブログ

2015年03月05日

世帯の債務

新聞に世帯での負債が増加中で危機的な状況にあるとの記事が出ました。タイでは貯蓄は年平均で1.5%しか増えていないのに、負債は15%ずつ増えており、2015年中には世帯の負債が国内総生産の90%に達する見込みだそうです。



急激に新しい車やオートバイが増え、新築のコンドミニアムが完成前に完売になり、田舎でもみんなスマート・フォンを持ち歩き、日本旅行がブームになり、お洒落なショッピングセンターや決して安いとは言えないレストランがタイ人であふれ、すごいなぁと思っていたら、やっぱりこういうことですね…。ファーストカー政策に代表される税制面での優遇策やクレジットカードの発行促進なども負債増加の原因になっているようです。消費の奨励は内需の拡大にはいいことかもしれませんが、政府が国民を煽って背伸びをさせて、将来の負担を増やしているようにも見えます。「足るを知る経済」が国家理念の国のはずなんですが…。

ファーストカー政策で購入した車のローンが払えず売りに出ているのも見かけるようになりました。知人の銀行員からはインターンの学生がスマートフォンのローンを払うために銀行内の現金に手をつけたという話しも聞きました。このままいくと何かのきっかけで深刻な信用危機が起こるような気がします。

タイ人スタッフから「クレジットカードを作りたいので給与証明を出してほしい」と言われることがあります。その際に必ず「自分の収入と支出をちゃんと把握して使ってね」と伝えるのですが、こういう記事を見るとちょっと心配になります。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 20:20Comments(0)タイ社会

2014年10月15日

Super Tower


東南アジアで最も高くなるSuper Towerなる高層ビルの建設予定が発表されました。高さは125階建てで615メートル。場所はバンコクのラチャダーピセック通りとラマ9世通りの交差点だそうで、完成予定の2020年まで引っ越さなければアソーク通りから北向きに窓のある当社からの景観も変わりそうです。でも、その先に建設時の渋滞の影響を確実に受けそうですが…。



人口が集中する首都において、居住空間が上へ上へと伸びていくのはやむを得ないとは思います。ただ、これほどの高層ビルを都会の真ん中に、しかも地盤が弱いといわれるバンコクで建てる意味があるのか疑問です。

現在タイで一番高いビルバイヨーク・タワー2で304メートル。東南アジアで一番高いのはマレーシアのツイン・タワーで482メートル。東京スカイツリーは634メートル。並べてみるとSuper Towerがいかに壮大な計画であるかがわかります。バイヨーク・タワー2でも十分心配なのに、ここにその2倍以上高い構造物を建ててしまって大丈夫なんでしょうか…。基本的に高いところは大好きですが、正直あまり近寄りたくない気がします。

建設を含めて経済効果はもちろんあるのでしょうが、その前に安全性を含めて十分すぎるくらいにしっかり審査していただきたいものです。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/

  


Posted by icnetasia at 18:05Comments(0)タイ社会

2014年08月01日

相続税と固定資産税


財務省が国家平和秩序評議会(NCPO)に相続税と固定資産税の導入を提案しているようです。両税は国内の経済格差是正の有効手段として長年議論されてきましたが、過去の政権による導入には至っていません。まぁ、多くの遺産相続や固定資産を持つタイの政治家が、自分の身を切るような税制の導入に積極的であるはずがありませんね。口では必要性を唱えつつ、本気で導入しようとする政治家は少なかったのでしょう。

軍政により政治家が排除さてている間に両税を導入しようという財務省の試みに拍手を送りたいと思います。政治家がいなくなってこの国の行政はどうなるのかと思っていましたが、これまでのところは目の上のたんこぶがとれた官僚の方々が専門性を発揮して頑張ろうとしているように見えます。

相続税と固定資産税の導入により既得権益を奪われる人々からの反対はあるでしょうが、軍政により強権的に一気に進むかもしれません。注目していきたいと思います。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
Home page: http://www.icnetasia.com/  


Posted by icnetasia at 17:23Comments(0)タイ社会

2014年07月25日

ガザ地区攻撃への抗議活動


先ほど昼食に出たら、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃を非難する抗議行動に遭遇しました。遠いところで起こっている悲劇が一気に身近に感じられます。報道によると今回の攻撃ですでに1000人近い死者が出ているとか…。抗議行動も激しい憤りのオーラを発していました。







長期にわたるとても根の深い問題で、関係者それぞれに言い分や思惑があるとは思いますが、犠牲になるのは市民。一日も早く長期的な和平がおとずれることを祈るばかりです。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 17:15Comments(0)

2014年06月27日

カンボジアの教育プロジェクト強化

先日、日系NGOがカンボジアで行う教育プロジェクトの評価のために一週間カンボジアの地方に行ってきました。

昨今のプノンペンの発展は著しく、カンボジアで初の本格的ショッピングモールになるイオンモール・プノンペンのオープニングも間近に迫っているようです。日系企業の進出も盛んなようで、街に勢いを感じました。

ただ、車で少し走ると田園風景が広がり、インフラもまだまだ整備の必要がありそうです。小学校も、教室が足りないために午前・午後の2部制にして対応している地域が多いそうで、タイの地方の小学校と比べても足りないものが多いという印象を受けました。



現地調査ではプロジェクト対象2州の小学校を中心に関係者を訪問しましたが、小学校運営予算や資機材の面で強い制約がある中で、いかに効果的を支援を行い、プロジェクト効果を持続させるか、現場を見ながらあらためて考えさせられました。現地の関係者や対象者と協力した、根気強い活動が求められるのだと思います。

今回の評価では、NGOの現地スタッフと連携して小学校の生徒からも聞き取りを行いました。子供からの聞き取りは本音を聞き出すのがなかなか難しいのですが、視覚的な道具も使いながら彼らが考えていること、感じていることを引き出すように工夫しました。なかなか面白かったです。ハードなスケジュールではありましたが、内容の濃い一週間でした。



アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 18:32Comments(0)その他

2014年03月31日

アバイブーベ病院薬草センター


先週、社員旅行も兼ねてプラチンブリ県にあるチャオプラヤアバイブーベ病院の薬草センターに行ってきました。タイにおける薬草研究の総本山として薬草の栽培や産物の管理・開発が行われています。また、製品も伝統医療のための薬だけでなく、薬草を利用した生活用品製品から化粧品までがブランド化されて販売されています。薬草を利用したタイ・マッサージのサービスもありましたが、こちらは残念ながら時間がなくて受けられませんでした…。









訪問してみて薬草研究の奥深さや有効利用の可能性を強く感じました。こうして培われてきた知識や技術を現代の社会のニーズにうまく合わせて、生かしていければいいのでしょう。いろいろと考えさせられました。


アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 19:49Comments(0)

2014年02月25日

対立の激化

反政府デモをめぐる対立がエスカレートしています。週末には東部トラート県でデモ会場に向けての銃乱射で1人、バンコクではデモ会場での爆発で2人の子供が命を落としました。子供だから…というわけではないですが、やはり悲しくなります。報道で流れる子供の父親の言葉、つらいです…。



タクシン元首相がいいとか悪いとかいう議論はさておき、ここまで自らを巡る対立を深刻化させた社会的な責任は重いでしょう。「微笑みの国」のタイ人が、憎悪をぶつけ合い、無差別に人を殺すまでに社会を割ってしまっただけでも、彼の罪は大きいと思います。

タクシン元首相は政治への関与を完全に放棄して帰国し、国民に謝罪して恩赦を受ける(インラック首相も退陣し、議員辞職する)。反タクシン派は恩赦を認める。その上で選挙を行う。細かいところは問題が山積みだと思いますが、もうこれくらいしか平和的な出口がないような気がします。外国人の私が勝手なことをいいますが、タイ国民のための英断に期待するのみです。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/  


Posted by icnetasia at 19:17Comments(0)タイ社会

2014年01月24日

プロジェクト管理の研修

一昨日から今日までの3日間、バンコクでアジア各国からの参加者を対象にプロジェクト・サイクル・マネジメントの研修を行いました。





反政府デモが長期化する中での開催で、しかも研修開始前日の夜にバンコクを対象とした非常事態宣言が発令されどうなることかと思いましたが、大きな影響を受けず無事に終了しました。ブータン、バングラデシュ、カンボジア、インド、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、ネパール、パキスタン、スリランカ、タイの12か国から19人が参加した国際色豊かな研修となり、研修実施側のわれわれにとっても刺激の多い研修でした。

反政府デモの方は膠着状態に入り、相変わらず先の見えない状況が続いています。通勤途中でデモサイトを歩いて通るのですが、朝は人数がぐっと減り、その一方で夜は熱気が高まっていると感じます。非常事態宣言が出され、政府側も打開に向けていろいろと布石を打ってるようで、ちょっと嫌な予感もしてきました。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 22:40Comments(0)その他

2014年01月13日

バンコク・シャットダウン

新年あけましておめでとうございます。

昨年後半は、コミュニティ防災に関する調査でタイ国内外での出張が多かったこともあり、久しぶりの投稿になってしまいました…。

今回の調査ではタイ国内だけでなく、バングラデシュとトルコにも行きましたが、どこにいっても反政府デモがあり、それぞれの国で国民のストレスとか政治(家)への不満を目の当たりにしました。もちろん各国で事情は異なるのですが、つきつめると汚職や腐敗への怒りということになるのだと思います。この間に、日本でも東京都知事が不正融資疑惑で辞任するという事件があり、滞在先で「日本の政治家は潔い!」とか言われて、苦笑いしかできませんでした。

タイの政局は混迷を深めています…。今日は反政府デモ隊でもによる「バンコク・シャットダウン」が始まり、アパートの近くの戦勝記念塔も事務所に近いアソーク交差点もデモ隊に占拠され交通が大きな影響を受けています。これだけの人が集まったことと、あっさりとデモ隊の占拠を許した政府の無策ぶりの驚いています。





昨年10月に始まった反政府デモの発端は、タクシン元首相色の強い与党「タイ貢献党」がタクシン元首相の帰国を認める恩赦法を下院で強行採決したことでした。これは、第三者から見てもあまりにも拙速で、タイ貢献党が結局はタクシン元首相の帰国を第一に考えていることが明らかになったと思います。このやり方は、反タクシン派市民だけでなく、一般市民にも受け入れられず、バンコクでのデモが政府の予想以上に拡大し、結局インラック政権は総選挙の実施を余儀なくされました。

ただ、恩赦法が事実上の廃案となってからの反政府デモは、方向性を失っていると思います。総選挙のボイコットや有識者による「国民会議」の設立を主張していますが、民主主義の源泉である選挙を一時的にでも放棄するだけの正当性はみあたりませんし、「国民会議」の枠組みやプロセスがはっきりしません。デモ主導者のやり方を見ていると、市民を煽り、対抗する市民勢力(赤シャツ隊)や治安部隊を挑発して事態を悪化させ、軍により制圧か国王による仲介を目論んでいるようにしか見えません。もちろん、物事はそれほど単純ではなく、われわれにはわからないところで様々な利権や事情が絡んで、高いレベルでは落としどころが模索されているのかもしれません。いずれにしても一般市民や社会経済への影響は甚大ですし、今後の展開によってはさらに影響が大きくなることが懸念されます。

とりあえずは、状況を見守るしかありません。差し迫った問題としては、今日は臨時休業ですが、明日以降事務所を開けるかどうか、悩ましいところです。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 13:44Comments(0)タイ社会

2013年07月04日

カンボジアでの研修


日系NGOへの研修のためにプノンペンに来ています。今回はNGOのカンボジア人スタッフを対象にした事業管理の研修を実施してますが、フィールドの最前線で活動するスタッフの生の声を聞くことができ、こちらにとっても大変勉強になっています。





上の写真は、研修を行っているNGOの車両です。空港からの移動などに使わせてもらっていますが、乗っていてワクワクするような、ちょっと恥ずかしいような…。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/

  


Posted by icnetasia at 10:17Comments(0)その他

2013年06月22日

稲作調査

今週は稲作関係の調査に同行してウボンラチャタニ県とスパンブリ県に行ってきました。天候にも恵まれ、充実した調査だったと思います。ちょうど米作りを始めた農家も多く、緑の多い気持ちのいい風景でした。タイの田舎はいいですね、やっぱり。リフレッシュできました。







上の写真は、耕起後の田んぼに放されたアヒルです。タイの田舎ではよく見られる風景で、農家は耕起後にアヒル飼育業者に連絡し、連絡を受けた業者がトラックにアヒルを積んでやってくるという仕組みです。アヒル業者は田んぼにいる虫などをエサとしてあたえることができ、農家はアヒルの糞を肥料にできるという双方にとってのメリットがあるようです(最近は化学肥料や農薬の投入が多いので大丈夫なのかなとちょっと思ったりしますが…)。アヒルの仕草が愛らしく、思わず立ち止まって見入ってしまう、好きな風景です。

農家との雑談での一番の話題は、やはり米の担保(実質は買取)制度でした。賛否両論がありましたが、「各農家からの担保(買取)量に制限を設けるべき」といった、政府に聞かせたくなるような意見もありました。

今日の報道では、政府が15000バーツ/トンの担保(買取)価格を12000バーツに下げることを閣議決定し、そのことに対して農民団体が大規模デモを示唆しているとか…。嫌な予感もします。一度制度的に恩恵を与えてしまうと元に戻すのは難しいですよね。過度の大衆迎合政策のツケがまわってきたということでしょうか。かなり安易で場当たり的だなぁと思わざるを得ません。しばらくはこの問題から目が話せません。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/



  


Posted by icnetasia at 01:53Comments(0)タイ社会

2013年05月03日

洪水対策プロジェクト 最終ワークショップ


4月24日、25日に昨年から1年以上関わってきた洪水対策プロジェクトの最終ワークショップが開催されました。プロジェクト対象地域の村人から行政官まで関係者約250人が集結し、なまなか盛況でした。メディアでも紹介されていますので、下記サイトをご覧ください。
http://news.nna.jp/free/news/20130430thb003A.html (日本語)
http://www.isranews.org/%E0%B8%95%E0%B8%B0%E0%B8%81%E0%B8%A3%E0%B9%89%E0%B8%B2%E0%B8%82%E0%B9%88%E0%B8%B2%E0%B8%A7/item/20767jica240413.html (タイ語)



当社はプロジェクトの中の「コミュニティ防災」分野での活動を担当しており、文字通り対象地の村人と深く付き合ってきました。嬉しいことから気落ちすることまで、まぁいろいろとありましたが、報告書の作成を残して活動はほぼ終わりました。タイ人スタッフと一緒に力を入れて取り組んできたので、それなりに感慨深いものがあります。



プロジェクトの成果が、今後のタイでの洪水対策に少しでも役に立てばと思います。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/

  


Posted by icnetasia at 20:27Comments(0)タイ社会

2013年03月21日

ホテイアオイのかばん

現在参加している洪水対策プロジェクトでは、村の女性グループの洪水時の収入向上支援にも取り組んでいます。その一環として、アユタヤ県の洪水常襲地域でホテイアオイ(Water Hyacinth)の茎を使った工芸品作りを始めました。ホテイアオイはタイではよく見られる水草で、繁殖力が高く、水路を塞いでしまうなどの問題があります。プロジェクトでは、ホテイアオイを村にある資源としてとらえ、通常時だけでなく洪水時にも主婦グループの収入向上になるような産品作りを考えました。最初は何もわからず手探りでしたが、他地域の生産者グループから指導を受けたり、自分たちでデザインを考えたりして、立派な産品が作れるようになりました!



自分たちで工夫しながら作れるようになり、また産品が順調に売れていることから主婦グループの意気が上がっています。日本人・タイ人からの評判もよく、今後の展開が楽しみです。産品にご関心のある方はご連絡ください。

アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 18:38Comments(0)OTOP

2013年02月20日

高校での避難訓練


現在従事している洪水対策プロジェクトの一環として、パトゥムタニ県の高等学校(マタヨム)で避難訓練を行いました。上流の水位が上がり村人が学校に避難してくるという想定で、サイレントなんかも鳴らして結構本格的でした。

村人や学校の先生・生徒だけでなく、郡病院の医療スタッフや警官、地域の治安ボランティアや保健ボランティアも参加して予想以上に盛り上がってくれました。お国柄として、やはりこういう時の団結は強いです。こうした経験が今後災害が起こった際にに少しでも役に立てばと願います。





アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 19:49Comments(0)タイ社会

2013年02月16日

ミャンマーでの研修


2月13日から15日までミャンマーのネピトー(Nay Phi Taw)で開催されたプロジェクト・サイクル・マネジメント手法の研修に講師として参加してきました。ネピトーに行くのは約3年ぶりでしたが、相変わらず開発の途中ではあるものの、ショッピングモールやフィットネスクラブもできていて、少しずつ「住める町」になっているという印象を受けました。日系企業や援助機関の駐在事務所もポツポツできているようです。

今回の研修はミャンマー農業・灌漑省の職員を対象にしていて、3日間の研修に約30人が参加しました。ミャンマーで研修を行うのは初めてだったので多少の不安がありましたが、なかなかの好評でこちらも参加者の意識や集中力の高さに驚きました。

研修が行われた3日間とも参加者全員が研修開始時間の9時までにピタッと揃い、夕方終了するまで昼食と休憩時を除いて退出する人がいませんでした。また、途中で携帯電話が鳴ることもなく、もちろんスマートホンをいじる人もなく(でもスマホはかなりの人が持ってました)、午後の危険な時間帯でも居眠りをする人など一人もいませんでした。すごいと思います。








タイでの研修であれば、定時に全員が揃うことは稀ですし、時間が経つにつれてこっそり(堂々と)スマホをいじったり、退出する参加者が出るのですが、そんなことがなく、とても新鮮でした。この国には多くの国が開発の過程で失ってしまったような、大切なものが守られていると感じます。

また、彼らの集中力の高さの背景には規律が厳しいというお国柄もありそうですが、それ以上にこうした学びの機会に飢えているということが大きいように思います。その分、参加者の理解度は高く、まさに「打てば響く」という感があります。そういう意味でもこの国の潜在能力、とても高そうです。


アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 23:43Comments(0)その他

2013年01月26日

避難訓練と行列

出張でランプン県のリー郡に来ています。山間の静かな、景色のとてもいいところです。今回の訪問は現在従事している洪水対策プロジェクトの一環で、プロジェクト対象地域の村人リーダーと一緒にコミュニティ防災分野での先進的な活動を視察することが目的です。プロジェクト対象地のあるパトゥムタニ県・アユタヤ県と、今回訪問しているランプン県では地理状況も災害の種類も違いますが、コミュニティを主体とした活動の計画作りのプロセスや実践面で学ぶことが多く、いろいろと考えさせられます。

    

この後、ただの視察で終わらずに、参加者と一緒にコミュニティでの洪水対策計画を作成していくのですが、学んだことをいかに計画に落とし込んでいくのか、難しいところであり、面白ところでもあります。


今日は訪問先で地域の避難訓練があり、訓練後に寺に非難してきた小学生を狙ってアイスクリーム屋さんが来ていました。子供たちがやってくる前に「子供たちが集まるといいねー」と話しかけた私に不敵な笑みを返したこのアイスクリーム屋さんの狙いは見事に当たり、すぐに下の写真のように大繁盛となりました。



ただ、あまりの大混雑にほぼパニック状態に…。しばらく驚きながら眺めていたのですが、苦笑いを浮かべるアイスクリーム屋さんを見かねて小学生に列を作らせて見たら、これが大成功でした。



しばらく時間が経っても列はきれいに維持されたままで、やればできるということがわかりました。習慣的にできないのは、そう教えられていないからでしょうね。習慣づけるこの大切さを学びました。


アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/

  


Posted by icnetasia at 00:07Comments(0)タイ人

2013年01月22日

プノンペン


出張でプノンペンに来ています。バンコクの変わりようもすごいですが、プノンペンの変貌も目を見張るものがあります。久しぶりに来たのですが、町の風景から人々の様子まですっかり様変わりしてしまいました。しかも、ゴミとか騒音とか都市開発につきもののの副産物も少なく、何だか一気に住みやすい都市になってしまったような気がします。英語もタイよりはかなり通じるので、外国人にとっては住みやすいでしょう。これで渋滞がなければもっといいのですが…。



1996年頃に最初にカンボジアに来たときに人生で初めての食あたりを起こし、大変なつらい経験をしました。そのことがトラウマになり、それ以来カンボジアは何となく近くて遠い国だったんですが、今回の快適な滞在でトラウマが和らぎ、また来たいという国になりました。ミャンマー、ラオスだけでなく、カンボジアにも目を向けて行きたいと思います。


アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/
  


Posted by icnetasia at 16:46Comments(0)その他

2012年12月28日

仕事納め


例年になくバタバタとしているうちに仕事納めの日を迎えてしまいました。本当にあっという間に年末を迎えてしまったという感じで、まだ年越しの実感がありません。今になって何だかすごく損をした気がしています。「印象に残る1年だったか?」と言われれば、残念ながらそうでもなかったような…。反省したいと思います。

以下、昨日の英字新聞に掲載された「Top Stories of 2012」です。
・ プミポン国王の健康回復
・ スーチー女史、オバマ大統領などの外国要人の来タイ
・ 憲法改正に関する動き
・ スクムビット・ソイ71での爆弾爆発(2月)
・ 運輸省事務次官(スポット氏)の不正蓄財疑惑

こうして振り返ると、今年はタイにとっては比較的穏やかな一年だったのだと思います。一昨年は赤シャツ・グループの反政府デモ激化による治安の著しい悪化、そして昨年は大洪水と、多くの人々が被害を受けた大事件があり、今年は久しぶりに大きな事件のない年でした。その分、時間の経つのが早く感じられたのかもしれません。とりあえずは、あと3日間大きな事件が起こらずに1年が終わることを期待します。

来年はまた憲法改正をめぐるバトルがあるような嫌な予感もしますが、今年以上に平和で穏やかな1年になることを祈ります。


アイ・シー・ネット・アジア -「開発」とその先を考えます-
253 Asoke Bldg, 10th Floor, 253 Sukhumvit 21, Bangkok
Tel. (662)260 7763-4, Fax. (662) 260 7765
E-mail: iwaki@icnet.co.jp
Home page: http://www.icnetasia.com/  


Posted by icnetasia at 22:53Comments(0)タイ社会

2012年03月20日

固定資産税

先日、キティラット財務省が前政権から検討されてきた固定資産税の導入を棚上げすることを発表しました。この政権ではできないと思っていましたが、やっぱり…です。曰く、固定資産は税の支払いの基になるキャッシュフローの創出を伴わないため、所有者の負担になり適切ではないのだそうです。ものは言いようですが、個人的には的をはずした言い訳にしか思えません。

固定資産税や相続税の導入は所得格差の是正には大きな効果があると思うのですが、タイでは議論があるものの導入はずっと先送りになっています。結局は政治家自身が不利になるような制度は変わらないということなのでしょう。このたりはタイ人にとっても常識のようです。

現政権は所得格差の是正を訴えて選挙戦を戦い、所得の低い人々に目を向けた政策を打ち出しています。このこと自体は評価されるべきだと思います。ただし、所得格差の是正を本気で考えるなら、補助金のような対処療法だけではなく税制改革などの根治的なアプローチも必要なわけで、固定資産税の導入を簡単に棚上げしたことには大きな疑問符がつきます。

これまでの政権も導入できていないので現政権だけが非難に値するわけではありません。固定資産税や相続税導入を含む所得格差是正のための政策を大胆に謳い、さらに実現するだけの気概と能力を持つ政治家・政党がでてこないものでしょうか…。
  


Posted by icnetasia at 17:23Comments(0)タイ社会

2012年03月16日

エアポートリンク2

しばらくいろいろと立て込んでいてばたばたしていましたが、ようやく一息つきました…。

下の写真は今日(金曜日)の朝9時ごろのエアポートリンク・マカサン駅構内の写真です。平日の出勤時間帯にもかかわらず、間違って立ち入り禁止のビルに入ってしまったのではないかと心細くなるくらい閑散としています。時折、エアポートリンクの乗客が通るだけで、最近特に混雑の激しいスカイトレインや地下鉄の駅とは雲泥の差があります。時々、構内のスペースを使ってファッション雑誌の撮影や学生の応援練習が行われています。



手持ち無沙汰の駅員さんが親切に切符の買い方を教えてくれたり、やけに目に付く清掃のおばさん達が微笑みを投げてくれるのは嬉しいですが、エアポートリンクが開通してすでに1年半が過ぎてのこの状態。政治的な問題なのかも知れませんが、かなり異様です。

通勤にエアポートリンクを使っている私としては、乗客も増えず、駅構内も開発されず、いつまでも閑散としてくれている方が嬉しいのですが、一方で多少なりともタイで税金を払っている者としては「何とかならんのか!」という憤りも覚えます。悩ましいところです…。
  


Posted by icnetasia at 20:14Comments(0)タイ社会