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ナムジャイブログ

2011年09月01日

雇用情勢と日系企業


昨晩、日系人材派遣会社の社長さんによる「タイの雇用情勢から見た日系企業の動向」についての発表を聞く機会がありました。

紙面で見たり話しを聞いたりはしていましたが、やはり製造業・非製造業を問わず、日系企業のタイ進出ラッシュが続いているようです。今後も増えていくだろうとのことでした。その理由として、1)震災の影響(工場などの新たな地での建て直し、リスク分散など)、2)円高、3)中国でのビジネスリスクとインドへの足がかり、そして4)上記理由で進出する納品先への追随、が考えられるようです。

中小・零細企業の進出も目立ち、捨て身で進出しているところも少なくないとのことでした。また、賃金上昇の動きもあり、近い将来、少なからずの中小・零細企業の経営が行き詰ってしまうことも懸念されていました。厳しいですね…。

最近発表されたタイの今年第二四半期の失業率は0.6%で、統計上は完全雇用状態が続いているようです。日系企業からの求人は増える一方で、管理職クラスだけでなく、ワーカーレベルでも人を探すのがさらに難しくなっているとのことでした。

新政権の最低賃金や大卒公務員初任給の底上げ政策により賃金水準全体が急激に上がる可能性もあり、労働市場は売り手市場が続くのでしょう。そうなると、人材を確保するために、外国人労働者の雇用や、ワーカーを比較的集めやすそうな地方への進出に舵を切っていく企業も出てくるのでしょうが、こちらも法制度上の課題や、地方で管理職レベルのスタッフを探すことの難しさがあり、なかなか簡単にはいかないのだと思います。

日系企業の進出ラッシュが続くという明るそうなトピックの中で先行きの不透明感が漂うお話しでしたが、最後に興味深い話しをうかがいました。15年前ほど前と比べると、タイ人従業員の離職率が明らかに低下しているそうです。その理由としては、タイ人従業員を管理するタイ人管理職が育ってきたこと、タイ人の「会社に勤める(サラリーマンとして働く)」ことの理解が深まったこと、根付いてきたことなどが考えられるようです。

これは、これまで進出してきた日系企業が、苦労しながらも、いろいろと工夫してタイ人従業員の育成に努めてきたことの大きな成果でしょうね。


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Posted by icnetasia at 17:44│Comments(0)タイ社会
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