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ナムジャイブログ

2011年11月06日

洪水...2

今日の午後、国際協力機構(JICA)が主催した「タイ洪水災害調査に関する報告会」に参加してきました。防災・治水分野の専門家による洪水の要因・影響や今後の対策などについての調査中間報告で、今回の洪水について体系的に考えることができました。

今回の洪水をもたらした雨季の降雨は平年の1.4~1.8倍といわれており、大雑把に言うと50年に一度の降雨量だったといえるようです。説明によると降雨量は1.4~1.8倍でも地表を流れる水量はそれ以上になるとのことでした。これはある程度の降雨が地中に吸収されるためで、例えば100ミリの雨が降りそのうち70ミリが地中に吸収されると地表にあふれる水は30ミリになり、雨量が1.5倍の150ミリになると地中に吸収されるのは70ミリで変わらないため、地表を流れる水は2.5倍以上の80ミリになるというイメージです。個人的には地面がコンクリート化され水を吸収しなくなったことや、森林の保水能力が低下していることなども多少の影響があったのだろうとと素人目で想像しています。

結局のところは、チャオプラヤ水系の流下能力と治水対策がが何十年かに一度の降雨量に対応できるものではなかったということだと思います。説明を聞き、浸水被害を受けているアユタヤ南部の工業団地はもともと氾濫原に位置していて洪水のリスクがあるところだったことがよくわかりました。被害を受けた工場の方々にとっては、そんなことを今さら言われても困るという感じだと思いますが…。

バンコク防衛についても写真を交えた説明で理解が深まりました。また、視覚資料で国王のイニシアティブで設置されたというバンコク防御堤「King’s Dyke」の効果もわかりました。さすが国王です。

再発防止のための対策としては、ダムの建設や運用改善による洪水調節機能の強化、灌漑水路網を利用した排水能力の増強、レーダーなどによる洪水予測能力の強化などが挙げられていました。個人的には、排水経路を含む治水への個人や企業のモラルも大切なのではないかと思います。新聞報道では多くの高級住宅区やゴルフコースが不法に建設され排水を妨げているという記事もありました。人々の洪水対策に対する意識が変わらなければまた同じ過ちが繰り返されることになるように思います。


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Posted by icnetasia at 23:21│Comments(0)タイ社会
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