2012年03月20日
固定資産税
先日、キティラット財務省が前政権から検討されてきた固定資産税の導入を棚上げすることを発表しました。この政権ではできないと思っていましたが、やっぱり…です。曰く、固定資産は税の支払いの基になるキャッシュフローの創出を伴わないため、所有者の負担になり適切ではないのだそうです。ものは言いようですが、個人的には的をはずした言い訳にしか思えません。
固定資産税や相続税の導入は所得格差の是正には大きな効果があると思うのですが、タイでは議論があるものの導入はずっと先送りになっています。結局は政治家自身が不利になるような制度は変わらないということなのでしょう。このたりはタイ人にとっても常識のようです。
現政権は所得格差の是正を訴えて選挙戦を戦い、所得の低い人々に目を向けた政策を打ち出しています。このこと自体は評価されるべきだと思います。ただし、所得格差の是正を本気で考えるなら、補助金のような対処療法だけではなく税制改革などの根治的なアプローチも必要なわけで、固定資産税の導入を簡単に棚上げしたことには大きな疑問符がつきます。
これまでの政権も導入できていないので現政権だけが非難に値するわけではありません。固定資産税や相続税導入を含む所得格差是正のための政策を大胆に謳い、さらに実現するだけの気概と能力を持つ政治家・政党がでてこないものでしょうか…。
固定資産税や相続税の導入は所得格差の是正には大きな効果があると思うのですが、タイでは議論があるものの導入はずっと先送りになっています。結局は政治家自身が不利になるような制度は変わらないということなのでしょう。このたりはタイ人にとっても常識のようです。
現政権は所得格差の是正を訴えて選挙戦を戦い、所得の低い人々に目を向けた政策を打ち出しています。このこと自体は評価されるべきだと思います。ただし、所得格差の是正を本気で考えるなら、補助金のような対処療法だけではなく税制改革などの根治的なアプローチも必要なわけで、固定資産税の導入を簡単に棚上げしたことには大きな疑問符がつきます。
これまでの政権も導入できていないので現政権だけが非難に値するわけではありません。固定資産税や相続税導入を含む所得格差是正のための政策を大胆に謳い、さらに実現するだけの気概と能力を持つ政治家・政党がでてこないものでしょうか…。
Posted by icnetasia at 17:23│Comments(0)
│タイ社会
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